海外の「アドベンチャーゲーム・オール・タイム・ベスト100」名作ランキングと、ろくにお互い輸出入されない日本と海外のアドベンチャーゲームの事情(修正版)

Grime_fandango

 海外サイトを漁っていたら大変興味深い企画「アドベンチャーゲームのオールタイムベスト100」があり、主催のサイトの名前もそのまんま「Adventure gamer」 と完全なアドベンチャーゲーム専門の情報サイトによる、記事の作られた2011年12月30日時点のこのジャンルに歴史を残しただろう100本のアドベンチャーが選ばれている。

 しかし、日本サイドから眺めてみるとこの文化差にびっくりする。日本からも「逆転裁判」など巧舟作品や「ウィッシュルーム」のCING作品などが選出されているが、昨今はHDゲームでの活躍により洋ゲーと日本との距離感というのは薄まっているようになってきているとはいえアドベンチャーゲームというジャンルはそんな時勢もなんのそのでこのオールタイムベスト選考の傾向を見れば久々に日本と海外の深いコンテクストの違いを味わえることうけあいである。

 ということで本エントリ公開後よりいくつかのご指摘を頂いた上での追加・修正版。

Top 100 All-Time Adventure Games

邦題に直されてるものは日本でもコンシューマーやPCなどで発売されたタイトル

カッコ内は発売年と開発会社

#100 – Titanic: Adventure Out Of Time (1998. Cyberflix)
#99 – Nancy Drew: Curse of Blackmoor Manor (2004.
Her Interactive)
#98 – The Space Bar (1997.Boffo Games)
#97 – Runaway3: A Twist of Fate (2009. Pendulo Studios)

#96 – Gold Rush! (1988.  Sierra On-Line)
#95 – Ripley’s Believe it or Not!: The Riddle of Master Lu (1995. Sanctuary Woods)
#94 – Faust (aka Seven Games of the Soul) (1999. Arxel Tribe)
#93 – Toonstruck (1996. Burst)
#92 – The Dig  (1995. LucasArts)
#91 – The Feeble Files (1997.AdventureSoft)

#90 – Spycraft: The Great Game (1996. Activision)
#89 – The Journeyman Project 2: Buried in Time (1995.Presto Studios)
#88 – Simon the Sorcerer II: The Lion, the Wizard and the Wardrobe (1995.
AdventureSoft)
#87 – Penumbra: Black Plague (2008.
Frictional Games )
#86 – Dark Fall (2002.
XXv Productions)
#85 – The Dark Eye (1995.
Inscape)
#84 – Colonel’s Bequest: A Laura Bow Mystery (1989.
Sierra On-Line.)
#83 – The Black Mirror (2003.
Unknown Identity)
#82 – The 7th Guest (1993.
Trilobyte)
#81 – Quest for Glory II: Trial by Fire (1990.
Sierra On-Line)

#80 – Sherlock Holmes: The Awakened (2006 Frogwares)
#79 – Gemini Rue (2011
Joshua Nuernberger.)
#78 – Freddy Pharkas: Frontier Pharmacist (1993.
Sierra On-Line)
#77 – サイレントヒル シャッタードメモリーズ (2009.
Konami)

#76 – Drawn: The Painted Tower (2009.Big Fish Games)
#75 – Kings Quest: Quest for the Crown (1983.
Sierra On-Line)
#74 – Shadow of the Comet (1993.
Infogrames)
#73 – Discworld II (1996.
Perfect Entertainment )
#72 – マニアックマンション (1987.
LucasArts)
#71 – Leisure Suit Larry: Love for Sail! (1996.
Sierra On-Line )

#70 – Amber: Journey’s Beyond (1996. Hue Forest Entertainment)
#69 – I Have No Mouth, and I Must Scream (1995
The Dreamer’s Guild.)
#68 – シャドウオブメモリーズ (2001.
Konami)
#67 – Pepper’s Adventures in Time (1993
. Sierra On-Line)
#66 – Callahan’s Crosstime Saloon (
Legend Entertainment)
#65 – ウィッシュルーム (2007.
Cing)
#64 – The Book of Unwritten Tales (2011.
KING Art Games)
#63 – Black Dahlia (1998.
Take 2)
#62 – Obsidian (1996
SegaSoft)
#61 – ルーム (1990.
LucasArts)

#60 – アナザーコード 2つの記憶 (2005. Cing)
#59 – ミストⅢ エグザイル (2001.
Presto Studios)
#58 – Star Trek: Judgment Rites (1995.
Interplay)
#57 – ファーレンハイト (2005.
Quantic Dream)
#56 – In Memoriam (aka MISSING: Since January) (2003.
Lexis Numérique)
#55 – シベリア II (2004.
Microïds)
#54 – Samorost 2(2005.
Amanita Design)
#53 – Return to Mysterious Island (2009.
Kheops Studio)
#52 – Dreamfall: The Longest Journey (2006.
Funcom)
#51 – Zork: Nemesis (1996.
Activision)

#50 – Infocom text adventures (1979年設立のInfocom作品全部)
#49 – Sam & Max: Season Two  (2009
.Telltale Games )
#48 – Space Quest IV: Roger Wilco and the Time Rippers (1991.
Sierra On-Line)
#47 – レイトン教授と不思議な町 (2007.Level-5)
#46 – The Journeyman Project 3: Legacy of Time (1998.
Presto Studios)
#45 – The Curse of Monkey Island (1997.
LucasArts)
#44 – Simon the Sorcerer (1993.
AdventureSoft)
#43 – John Saul’s Blackstone Chronicles (1998.
Legend Entertainment)
#42 – Conquests of the Longbow: The Legend of Robin Hood (1991.
Sierra On-Line)
#41 – ゴーストトリック (2010.
Capcom)

#40 – Myst IV: Revelation (2004.Ubisoft)
#39 – ラストウィンドウ
真夜中の約束 (2010.Cing)
#38 – Full Throttle (1995.LucasArts)
#37 – Stacking (2011.
Double Fine Productions)
#36 – Sanitarium (1998.
Dreamforge)
#35 –
クレイマン・クレイマン (1996.The Neverhood)
#34 – Amnesia: The Dark Descent (2010.Frictional Games)
#33 – L.A. ノワール (2011.
Team Bondi)
#32 – Gabriel Knight: Blood of the Sacred, Blood of the Damned (1999.
Sierra On-Line)
#31 – ポータル (2007.
Valve)

#30 – Bad Mojo (1996.Pulse Entertainment)
#29 – 逆転裁判 (2001.
Capcom)
#28 – Sam & Max Hit the Road (1993.
LucasArts)
#27 – Discworld Noir (1999.
Perfect 10 Productions)
#26 – ヘビーレイン 心の軋むとき (2010.
Quantic Dream)

#25 – Tex Murphy: Under a Killing Moon (1994.Access)
#24 – Police Quest 2: The Vengeance (1988.
Sierra On-Line)
#23 – Quest for Glory IV: Shadows of Darkness (1993.
Sierra On-Line)
#22 – The Lost Files of Sherlock Holmes: The Case of the Serrated Scalpel (1992.
Mythos Software)
#21 – Blade Runner (※映画ブレードランナーPCゲーム版) (1997.
Westwood Studios)
#20 – Still Life (2005.
Microïds)

#19 – Beneath a Steel Sky (1994.Revolution)
#18 – ミスト (1993.
Cyan Worlds)
#17 – マシナリウム (2009.
Amanita Design
)
#16 – Gabriel Knight: Sins of the Fathers (1993.
Sierra On-Line)
#15 – シベリア (2002.
Microïds)
#14 – The Secret of Monkey Island (2009.
LucasArts)
#13 – King’s Quest VI: Heir Today, Gone Tomorrow (1992.
Sierra On-Line)
#12 – Zork Grand Inquisitor (1997.
Activision)
#11 – インディ
ジョーンズ アトランティスの運命 (1992.LucasArts)

#10 – ポータル 2 (2011.Valve)
#9 – Tex Murphy: The Pandora Directive (
1996.Access)
#8 – Monkey Island 2: LeChuck’s Revenge (2010.
LucasArts)
#7 – ラストエクスプレス (1997.
Smoking Car Productions)
#6 – Day of the Tentacle (1993.
LucasArts)
#5 – リヴン (1997.
Cyan Worlds)
#4 – Broken Sword: The Shadow of the Templars (1996.
Revolution)
#3 – Gabriel Knight: The Beast Within (1995.
Sierra On-Line)
#2 – The Longest Journey (2001.
Funcom)
#1 – Grim Fandango (1998.
LucasArts)

■海外の傑作が90年代以降めったなことで日本に入ってないし、日本からもろくに海外に輸出していないのでは?

 

 ランクインしている作品の制作会社でもっとも名前が出てくるのはSierra On-Lineの15本と、次いで「スターウォーズ」のジョージ・ルーカスの映画会社ルーカスフィルムのビデオゲーム部門LucasArtsの11本。この2社が全体の4分の1を占めていることに海外のアドベンチャーの歴史と基盤が垣間見える。

 海外でジャンルを決定付けているのはルーカスアーツの作品がこのランキングで多数を占め、上位にいるのを見ても分かるように、映画的な表現を駆使してフルボイスで豪華なアニメや実写取り込み、3Dグラフィックによる物語とゲームの没入を強めたポイント&クリックアドベンチャーや、ミストを代表とするパズル・アドベンチャーなどが向こうのアドベンチャーゲームの基本形であると見え、それはトップにある#1「Grim Fandango」#2「the longest journey」に見られるポイント&クリックの完成形となる作品を見ても、 ここが90年代以降の日本のPC界隈がノベルゲームの傾向を強めた日本と異なるのである。

 

 また、上位の作品を見ても日本では聞いたこともないだろう作品が多い。ほとんどが日本にローカライズされていないのだ。#4「broken sword」シリーズや#2「the longest journey」など向こうのゲームサイトのアドベンチャーの評価の常連は日本で発売されておらず、かろうじて「broken sword」の第3作「ブロークン・ソード~眠れる竜の伝説~」がPS2で、#15「シベリア」シリーズがローカライズされているくらいだ。

 特にこのサイトでランクされている作品は日本へのローカライズがめったにされなくなった90年代~2010年代にかけての作品に集中しており、まさにその時期にこそ技術の進歩に伴うビジュアルの進歩や、よりストーリーや世界観に没入させる試みが発達しているだけに、特に日本からでは差を感じる。

 第二に、以上の海外アドベンチャーの傑作とされる作品がどうしても日本から遠いのもPCゲームでの範疇となってしまい、コンシューマーに移植されるなどのケースはごくごくわずかで、海外ではたとえば#4「broken sword」などはWiiやDSなどに移植されているなどコンシューマーでもリリースされているものが少なくないのだが、日本にてそうした移植が行われているのは数少ない。

 日本の作品でランクインしているものも、コンシューマーゲーム会社である任天堂・カプコン・コナミ・レベルファイブなどローカライズができるメーカーのものくらいしかなく、PC界隈まで含めた上の日本版のアドベンチャーゲーム・オールタイムベストを作ったとしたら確実に入っているだろう作品が影も形もない。「かまいたちの夜」「街」「428」などチュンソフト作品や、「EVE burst error」「YU-NO」の菅野ひろゆき作品、「トワイライトシンドローム」「シルバー事件」の初期の須田剛一作品などなどがろくにローカライズされず向こうで発売されていないのだ。

 特に日本のアドベンチャー形式の一つノベルゲームのブレイクスルーである「Ever17」は海外でも発売されているとはいえ(アマゾンUSAのカスタマーレビューすごいよ。日本の美少女ゲームうんぬんのジャンル分析から入ってるんだ)、アドベンチャーはビデオゲーム市場の中ではやはりニッチのジャンルであり、マネタイズが難しいからなかなか大きい市場に向かいにくいゆえにそうなるのではないか、というのが簡単な結論になってしまう。

 

 

■以上のアドベンチャーゲームを詳しく語っているサイト

LUCASARTS ADVENTURE ISLAND

 本ランキングで重要な位置を占めている、ルーカスアーツの作品解説を行っているサイト。

ADVGAMER

 PCを中心にした海外の作品から国内のエロゲーに至るまでの大量のアドベンチャーゲームレビューが行われているサイト。

 ランキングされている主要な作品群のレビューが行われており必見。また、豊富な海外ADVの経験と知識を元にした日本で名作とされている「街」の評価や、アドベンチャーで良く使われるザッピング・マルチフラグメント・マルチサイトなどの用語の定義などなど読みどころが多い。

Sarien.net

 シエラ・オンラインの過去作品King’s Quest」Space Quest」「police Quest」をブラウザで遊ぶことができる。詳しい解説はこちら。

   

■個人的なランク内の注目作ピックアップ

 さて海外にて非常に高い評価を受けていながら日本ではそこまで知られていない作品を個人的に気になるものをピックアップしてみた。いくつかの作品はスマートフォンのアプリやsteamGOGなどで購入できるが基本的に全て英語。なのでそこの壁を乗り越えれば豊穣なアドベンチャーの世界が堪能できる。なーに全く英語分かんなくてもそれはそれでやってみればより異邦人の気分を味わえて得だと考えればいい。

#2#52- The Longest Journey シリーズ

 数々の高い評価を受けてきた、向こうでの2000年代アドベンチャー代表作。になるらしい。(遊べてない)

 詳しい概略はこちらのサイトを。23世紀のベニスに住む主人公エイプリルが見る奇妙な夢が、現実となり、それは科学世界スタークと魔法世界アルカディアその二つの世界のバランスが崩れかけている影響でありその謎を解きに行くという物語。steamなどで手に入る

 また先日第3作の『Dreamfall Chapters』kickstarterにて支援額も突破し、2014年11月の発表に向けて製作中であるという。こちらも注目。

#4 –Broken Sword: The Shadow of the Templars

 #19Beneath a Steel Sky Revolution作品

 さて海外の傑作シリーズ「broken sword」。一度日本でPS2の時にフル3Dでの作品「ブロークン・ソード~眠れる竜の伝説~」が出ていたことがあり知ってる人は知ってるだろうがその初代の作品は歴史の影に潜むテンプル騎士団がテーマというヨーロピアン・カルトだった。「アサシンクリード」もそうだが、テンプル騎士団というのは本当この手のミステリー・サスペンスの題材の大手になるのかもしれない。

 アメリカ人弁護士・ジョージとフランス人ジャーナリスト・ニコの二人の主人公がパリで起きた連続重要人物殺人の影にいるテンプル騎士団を追うアドベンチャーってことでアメリカ・ヨーロッパ版になった「Eve burst error」みたいなものと言えば伝わるかどうかは全く分からないが、現在ディレクターズ・カット版がiosでも発売されており、iphone持ってるならば入手は容易。上の動画のオリジナル版と違い、女性主人公ニコのキャラクターの掘り下げが行われている完全版と言える。本ブログによるレビューはこちら。

 放射性物質に汚染された破滅の未来世界を描いたという「フォールアウト3」的な気配を感じるアドベンチャー。
幼いころにヘリの事故から生き延びた主人公ロバートが、荒野で生き延びる人間に拾われて成長していくのだが、ある時に見知らぬ連中に連れ去られることになる。そこで連れ去られた場所は鋼鉄の都市であった。一体ここはどこなのか?何故自分が連れてこられたのか?を都市からの脱出とともに探る物語。

 なんと伝説的アメリカンコミック「ウォッチメン」のアーティスト、デイヴ・ギボンズが本作のヴィジュアルを担当していることも特筆すべきことだろう。

 現在無料で公開中であり、一番簡単なのはGOGでアカウント登録するだけで無料でインストールできる。

iosでもリマスター版が出ており、ビジュアルシーンの一新が行われる他、デイヴ・ギボンズによる描き足しも行われている。

 

#3#16#32Gabriel Knightシリーズ

 90年代Sierra On-Lineの代表的シリーズ。売れないホラー作家でありながら超常現象研究家というなんだかトンデモ本の世界の編集者のような経歴の主人公ガブリエル・ナイトが遭遇した事件を追う。

 2作目から実写化、3作目からフル3Dと90年代の向こうのアドベンチャーゲームのビジュアル変化のおおよそのところを追う変化の著しいタイトル。GOGにてリリース。

#7 – ラストエクスプレス 

 名作的には「プリンス・オブ・ペルシャ」を作り上げた人物でクソゲーファンには「カラテカ」のクリエイター、ジョーダン・メックナーの作り上げたアドベンチャー。なんとメタスコア90点という凄まじい高評価を得た、列車内を舞台としたサスペンス。

 古くから列車には小説「オリエント急行」から映画「バルカン超特急」などや、最近も「ミッション8ミニッツ」などミステリーの界隈では閉鎖空間・時間制限というルールのある王道のモチーフであり、その通りになんとリアルタイムで進行する構成をとっているのである。

 

 第一次世界大戦前の1914年のパリからコンスタンチノーブルへ向かう列車の中で起きる物語であり、その登場人物にはヨーロッパの様々な国の人物が乗り合わせる。それらの人物を描写するのに実写映像からアニメに書き起こすロトスコープの技術が使われており、「ウィッシュルーム」「ラストウィンドウ」は本作をモチーフにしている面はあったのではないだろうか?

 また本作もかつて日本語版がリリースされていたとのことで 、吹き替えの声優にも山寺宏一氏などの当時の実力者を起用していたなど非常に力の入れたローカライズがおこなわれていたのだ。

 iosでリリースされている。が、英語版のみである。クリアしなければならない権利関連が大量にあると思うがこの日本語吹き替えバージョンもiosに乗せられないものだろうか?いやコストが・・・

#9 -#25 Tex Murphyシリーズ

 上の実写交じりの構成にフィルムノワールとSFがミックスされた世界という、ちょっとキワ物めいているがランキング内情報から察するに「LAノワール」以前にハリウッド黄金時代のノワール映画をゲームで再現しようとしたアドベンチャー。

 GOGにてリリース。

#20 – Still Life

 FBI捜査官ヴィクトリア・マクファーソンが殺人を捜査する2004年のシカゴと、その祖父ギュスターヴ・マクファーソンの1920年のプラハの二つの時代と人物を行き来しながら、連続殺人事件を追う作品。

 ダークネスなムードからついつい「シルバー事件」あたりを想起させられ、時を越えたザッピングによる作劇と(2005年のPCゲームからしたら)非常にムードあるグラフィックなどに興味が行く。steam。GOGにてリリース。

#24 – Police Quest 2: The Vengeance

 シエラオンラインのKing’s Quest」シリーズ、Space Quest」シリーズに次ぐ3つめのシリーズ「police Quest」

  ビデオゲームがそのリアリティを補完するために異業種の専門家をスーパーバイザーに起用することがあり、「メタルギア」シリーズで元傭兵の毛利元貞氏が起用されたことが有名だが、このアドベンチャーはホンマもんのおまわりさんだったひとがゲームクリエイターになって作ったポリスアドベンチャーという代物らしい。GOGに4作パッケージ版あり。

#30 – Bad Mojo

最悪映像注意

 

 ゴキブリになってその視点から冒険するアドベンチャー。日本でも「ボクは小さい」とか「ちびロボ!」とか小さなものからの視点でのアドベンチャーがあるけれど、誰かが発想はすれど本当に作ったのはこれぐらいだろう。

 それにしてもこれが「LAノワール」よりも、「ポータル」よりも順位が上回っているのが凄い。確かにトレーラー見る限り独特のストーリーテリングがあるとは見えるが。

 (※日本語版は発売されてました。)

#36 – Sanitarium 

 記憶を失った主人公が精神病院にて、幻想と現実が入り混じった世界の中で自らの過去を探りに行き、アイデンティテイを再構築しに向かうと言うアドベンチャー。

 ビデオゲームのストーリーテリングは突き詰めればどこかしら「世界をまだ分からないプレイヤーがゲームを進めることで能力を付けていき世界を知っていく」というような現象学的なアプローチとなるゆえ「記憶喪失とその回復」の作劇が少なくないのだが、本作はまっこうからと言う感じだ

 余談なのだが顔面に包帯を巻いた男、アサイラム、幻想と現実が入り混じるというビジュアルうんぬんって最近どこかで見たような・・・あっこれだ!誰かインタビュアー監督に突っ込んでくれ!

 GoGにてリリース。

#79 – Gemini Rue

 

 詳しい解説はこちらのサイトを。 極めてブレードランナー的なガジェットにあふれたSFノワールであり、元暴力団のヒットマンの刑事である兄と、謎のリハビリ施設に入れられた弟二人の主人公をザッピングさせながら謎を追う物語である。ってここまでのピックアップ「二人の主人公が交互に」「闇に包まれた事件を追う」アドベンチャーばっかになってしまった!(苦笑)

 steamGoGにてリリース。

#97 – Runaway3: A Twist of Fate

 スペインのPéndulo Studiosによる代表シリーズRunawayの3作目がランクイン。ブライアン・バスコとジーナ・ティンミンズの男女コンビの冒険というグラフィック・アドベンチャーというあたり、先の「broken sword」シリーズと若干構図が似ているのだが、この第3作は上手いトゥーンレンダリングによる、動くイラストレーションと言える絵作りが優れている。

 さてアドベンチャーゲームの日本版のオールタイムベスト100を作るとするならばいったいそれはどんなものになるか?というと、やはりそれは日本のアドベンチャーの歴史を決算した形になると思う。でもその場合、いったいどの時代のどの会社が製作したものがベーシックな評価の基盤となってるのかが気になる。

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5件のコメント

  1. ジャンルのランキングを作る以上カテゴライズは必須だというのに
    対案もなくこき下ろしに終始し、挙句ランキングの結果だけは丸パクリというのは
    あまりにも恥を知らない行為ではないのですか?

    いいね

  2. >northさん
    こちらの無知と無理解による記述によって
    不快感を持たせてしまって申し訳ありませんでした。
    当該部分の削除と後半のピックアップも
    「海外ADVの体系的な重要作」ピックアップとは程遠かったので
    個人的に興味のある作品ということで本エントリを修正させて頂きました。 ビデオゲームドローム風味で謝罪させていただきます(笑)

    いいね

  3. はじめまして。
    ランキングって見てる分には楽しいのだけれど、考え出すと難しいですよね。好きな作品とかマイベストって言われたらそれまでだし、ここに載っている作品は好きな物が多いのでマイベストって観点なら納得って感じなのですが、「このジャンルに歴史を残しただろう」って言われると、何で載ってないのって思う作品もいろいろあるのかなと。特にインタラクティブムービー系の元祖的作品とかが漏れていますし、個人的に面白いと思ったかは別にすれば、分岐点となった作品の幾つか、しかも大物が欠けていることから、どうしても偏りはあるのかなと感じました。
    因みに、この100本の中で日本語化されている作品は、カタカナで書かれた物の他に100、92、89、74、70、62、51、48、46、40、30、24、14(オリジナル版の方)、12がありますね。幸か不幸か全部PCのゲームですけれど。他にもあるかもしれないけれど、即座に思い出せたのはそのくらいです。
    ポイント&クリックアドベンチャーやMYST系など、向こうの大半を占めるジャンルはPCで発売されているだけでなく操作性もPCに適しておりコンシューマーには向いていないですから、その意味でも移植しにくいのでしょうね。古くはマニアックマンションなんかでも操作性の悪さからファミコン版はぼろ糞に言う人も多かったですから。
    PCに移植された作品は昔は解説サイトもいろいろあったのですが、今は閉鎖されたところも多く、中には大好きなサイトも多かっただけに非常に残念に思います。
    アドベンチャーを考える上で難しいところは、常に先端や熱い所がコンシューマーの中のメジャー機種と異なるところにあるところなのだと思います。コンシューマーのメジャーな機種で有名な作品がやろうとしたことは大抵はPCで既にやった後であり、調べれば調べるほど常にPCが先んじていたように感じてしまいます。或いはコンシューマーでもマイナーな例えばメガCDとかで新しい試みがなされていたりするわけで、コンシューマーであってもPCゲー並に知名度が低かったりもしますし。従って何か調べたり得ようにも、コンシューマーのメジャー機種だけでは限られてしまい難しいのかなと。
    PCの大作ADVが衰えたように見える今にしても、スマホや携帯機など「コンシューマー以外の場所」で熱く盛り上がっている点では変わらないですしね。steamやブラウザゲームの発達などにより数年前からインディーズブームも来ていますし、探せばいろいろ意欲作は出てくるのでしょうが、何れにしてもコンシューマーではないわけでして。いつの時代も尖った作品や新しい試みを探すほどにマイナー方面に進まざるをえないので、どうしても世間での認知度は低くなってしまうのでしょうね。
    国内外の垣根を越えて考えようとする企画は面白いと思いますし、記事も楽しく読ませてもらいました。ただ1点だけ少し気になったもので。
    『Grim Fandango』はコンシューマーを意識した構造の3DのADVであり、パッドないしコントローラーでの操作を前提に設計されています。
    従ってマウス操作での楽しみ方を追求してきた伝統的なポイント&クリックアドベンチャーとは異なります。
    具体的には理論上画面のどこでもクリックできるのがポイント&クリックアドベンチャーの醍醐味なのに、『Grim Fandango』ではキャラが接した部分しか反応が返ってこないのです。構造的な面や面白さの方向性の面で従来のルーカスアーツ作品とは異なるだけに、『Grim Fandango』をポイント&クリックアドベンチャーと紹介するのは違和感があるものでして。参照もとのサイトでもポイント&クリックとは分類していないですしね。
    むしろ従来のポイント&クリックアドベンチャーから脱却し新たな方向性を模索した作品なのだと思います。でも『Grim Fandango』のセールス面での不振やその後完全な新作が出なくなったことからも、必ずしも上手くいかなかったのだと思います。たぶんコンシューマーでの販売も視野に入れて欲張って作ったのだけれど、結果的にはシステム変更により従来のファンからそっぽを向かれてしまったことも大きいのではないかなと。
    2003年のブロークンソードの3作目が発売される時に社長だかが大きなことを言って物議を醸していましたが、コンシューマー的な3D系のADVとポイント&クリックは相性があまり良くないので、その『Grim Fandango』で露呈した課題の解決、両者のすり合わせや融合こそがブロークンソードの3作目の目指したものだったのであり、そこからPC市場における3D系ADVの方向性も開かれていったのかなと思います。大口を叩き過ぎて反感も一部で買ったようですが、一つのターニングポイントでもあったのでしょうね。
    というわけで『Grim Fandango』はストーリーやグラフィックサウンド面などでは文句なしでしたし、システム的にも分岐点となった重要な作品だと思いますが、システム的には完成形ではなく意欲作といった辺りの表現の方が相応しいのかなと思います。
    長文になってしまい、失礼しました。また時間のあるときにでもゆっくり他の記事も読ませてもらいたいなと思います。これからも更新頑張ってください。

    いいね

  4. >katanさん
    自分が見た限り最高のアドベンチャー研究サイトであるADVGAMERさんから
    このような貴重かつ大きなご指摘を頂けたことは恐縮です。ありがとうございます。
    >「このジャンルに歴史を残しただろう」って言われると、何で載ってないのって思う作品もいろいろあるのかなと。特にインタラクティブムービー系の元祖的作品とかが漏れていますし、個人的に面白いと思ったかは別にすれば、分岐点となった作品の幾つか、しかも大物が欠けていることから、どうしても偏りはあるのかなと感じました。
     そうなんですか!できればADVGAMERさんによる本ランキングの補足が読みたいです。元になった海外サイトAdventure gamerの方の傾向や方針は大きくは見えていないままエントリにしてしまったので、本稿修正前は「なんでサイレントヒルシャッタードメモリーズ(笑)どういう基準だ」とイジりに入るというミスを犯してしまったのですが、これがジャンルの歴史的意味に根差した保守的なものなのか革新性や先進性を見越したものかそれとも個人感情に寄りかかったものなのかの判別はついていないままですが、いずれにせよランキング企画と言うものは、ランク付けに厳密なルールもない限りは概ねその全てが混在したもの(だから入りやすいし突っ込みやすいもの)として受け取っています。
    >アドベンチャーを考える上で難しいところは、常に先端や熱い所がコンシューマーの中のメジャー機種と異なるところにあるところなのだと思います。コンシューマーのメジャーな機種で有名な作品がやろうとしたことは大抵はPCで既にやった後であり、調べれば調べるほど常にPCが先んじていたように感じてしまいます。
     本当にそうですね・・・アドベンチャーというジャンルの発展自体がその発生からいっても、もともとが「コンピューターにキーボードで直接言葉を入力する」とかマウスによるポイント&クリックなどなどのインターフェースの面から、ビデオゲームにおけるストーリーテリングやビジュアルという側面での発展を早い段階で担ってたジャンルですし、個人的には様々な意味でビデオゲームというジャンル全体の先鋭的な部分を担っているジャンルがアドベンチャー、と思っています。
     オレは本当にコンシューマー中心史観(苦笑)だったので、かなり遅れてからADVを知って目からうろこを削ぎ落している最中の見方ですが、今コンシューマーの先行きが危うくなってきて、スマホ・タブレットの普及という状況を眺めるに、ある意味ではADVは本拠地であるPCの進歩のライン側に戻ってきているとも見え、「ウォーキング・デッド」ゲーム版の大ヒットを生んだtelltaleが「アドベンチャーは復活を遂げた」と発言したのも偶然ではないのではないか、と考えてもいます。

    いいね

  5. こんばんは。
    まずは、何だか過分に褒めていただきありがとうございますw
    > 本稿修正前は「なんでサイレントヒルシャッタードメモリーズ(笑)どういう基準だ」とイジりに入るというミスを犯してしまったのですが
    確かに、サイレントヒル シャッタードメモリーズは謎ですねw
    こんなのもあるよって感じで50音順にでも並びかえつつ、管理人さんの納得いかないものを除外していくのであれば、問題ないのでしょうけどね。引用するなら正確にってだけで。
    > これがジャンルの歴史的意味に根差した保守的なものなのか革新性や先進性を見越したものかそれとも個人感情に寄りかかったものなのかの判別はついていないままですが
    参照元のサイトをじっくり読めばまた何か見えてくるかもしれませんが、ラインナップを見る限りは「個人感情に寄りかかったもの」が一番大きいのかなと。シナリオの好みは私と近いので上位陣は納得とか思ってしまうものの、全体ではやっぱりルーカスアーツとシエラオンラインが多すぎますしね。
    以下、あくまでも個人的な感想とした上で上記の理由及び補足を。
    まず100位に『タイタニック』があるのですが、これは98年ではなく96年発売なので、参照元のサイトの方の誤植か勘違いですね。因みに97年には日本語版が発売されています。
    製作したのは元リアクター社のメンバーで、リアクター社はインタラクティブムービーの元祖とされる『スペースシップワーロック』があります。これは世界中でかなり売れましたし、ファンも多いし、革新的でしたし、入っているべき作品だと思うのですけどね。今やって面白いものでもないし、ストーリー重視の人には合わないだろうし、個人的にもそれ程好きでもないのですが、革新性や話題性を考慮するなら外せないと思います。そのリアクター社のメンバーによる新たな可能性を模索した『トータルディストーション』もないし、インタラクティブムービー系がほとんど評価されていないのかなと。
    リアクター社の元メンバー関連では『タイタニック』がありますが、何でこれなのかがよく分かりません。その前に出た『DUST』(これも日本語版があります)の方がwindowsで何ができるかに挑戦した先進性はありますし。西部劇を題材にしたオープンワールドゲーム(『レッド・デッド・リデンプション』だったかな、ちょっと記憶が曖昧)の作者が昔面白い西部劇のゲームがあってと、『DUST』からの影響を語っていましたし、『DUST』の箱庭的構造が後のオープンワールド系に何かしらの影響を与えていると考えることもできます。日本語版は移植はまずかったので賛否分かれても仕方ないですが、オリジナルは向こうでも評価されていますし、『タイタニック』より意義は大きいのですけどね。
    『ZORKネメシス』より『ZORKインクイジター』の方が上ですが、技術的な進化があったのはネメシスであり、そのエンジンを用いてもう一作作ったのがインクイジターです。MYSTより次のRIVENの方が上ですし、何か新しい物があって、その次の革新性は少し欠けるけれど完成度を高めた作品を重視する傾向があるのかなと思ったりします。
    また『MYST』の原型である『マンホール』もないですし、やっぱり革新性や先進性という観点はあまり重視されていないように感じてしまいます。
    面白いかはさておきパノラマ画像を実現させた『アトランティス』シリーズもないですね。世界中で売れ日本でも3作が移植されましたが、国内にシリーズ3作も移植されたのはMYSTとジャーニー万プロジェクトとアトランティスだけです。
    ブロークンソード3はPS2の日本語版はロードが長すぎるので賛否分かれても仕方ないですが、オリジナルは発売前から話題性も高かったですし、各レビューサイトでも軒並み高い評価を得て賞を総なめにしていますし、2003年はこのゲーム一色といった感もありました。ちょっと過大評価ではと個人的に思ったのですが、それでも年を代表する作品だけに100本の中に入っていておかしくないはず。世間での評価や話題性・盛り上がりなんかも、必ずしも重視していないように思います。
    Runawayも、何で3なのかなと。2と3は合わせて一本なので、3は実質的に後編になります。従って3は2を前提にせざるを得ないし、謎解きなども賛否両論だったように思うのですけれど。グラフィック面でのインパクトも2の方がありましたし。
    Runawayはスペインのゲームで、非英語圏になります。90年代までは、英語圏の国は常に最新のADVをプレイできる環境にありました。しかし次第に下火になり、中心は非英語圏に移っていきます。『The Longest Journey』はノルウェーのゲームで、発売は1999年になります。本来はゼロ年代の代表作でなく、90年代の総決算と捉えるべきなのでしょう。英語版は2000年だったはずですが、US版とUK版でまた違ったのかな・・・
    それでもまだTLJのように翌年に移植されれば良いのですが、Runawayは仏語版や独語版を優先し、英語版がかなり後回しにされました。少し前までなら考えられない話ですよね。ADV市場の中心が英語圏からフランスやドイツに移ったことの証拠でもあり、存在自体が象徴的でもあるのでしょう。また早く移植されたフランスやドイツでは高く評価されたのに比べると、英語版は辛かったように感じたものです。
    移植が遅れる程、グラフィック等の技術的な良さは感じられにくくなりますし、穿った見方をするならば、後回しにされたことからくる偏見もあったのかなと。日本で置き換えると分かりやすいですが、数年前の洋ゲーを移植しても、最新のゲームと比べると少し色あせて見えてしまいますからね。2でも後回しにされていましたが、3はすぐ移植されたようで、そういう部分も影響しているように感じてしまいます。
    管理人さんのおっしゃる「歴史的意味に根差した保守的なもの」が何を指しているのかがよくわからないのですが、MYSTなどがあることから必ずしも保守的でもないと思うので、結局は主観が大きいのかなと感じました。
    上位は流石に鉄板(単に私と好みが同じなだけかもしれませんが)だと思うものの、個人的にこれはと思う作品が他にも幾つも抜けています。まぁそれは好みの問題であり仕方ないでしょうね。ただ上記のように何かしら意義のある作品が選ばれたというわけでもなさそうなので、リスト製作者のお気に入り100みたいな感じで軽く受け止めるのが良いのかなと思いました。まぁ個人的には、アクション要素の混じるものは外してくれよと思ってしまいますけれど。

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