現実はなげやり・2000年代中盤あたりのFPSで目立ってたのをいまごろ見つつ

20140705_00002

 ながらく家庭用機専門だったがここ数年、大変遅れながらクラシックのPCゲームをフォローし始めてる。なかでもやっぱり「Half-life」」シリーズや「Far cry」「postal2」そして「S.T.A.L.K.A.R shadow of Chernobyl」あたりがよい。

 何が良いって、余計なムービーやらの演出が少なく、自由にしてある…ってことでなくそれ以上に琴線にかかるのは、リアリティのレベルというのがかなり現実に近くしてある。ある意味でそれは最近のディテールの細かくなった描写のなかで失われた感覚というか。「GTAⅢ」「GTAV」のあいだにあるグラフィックスやAI以上の違いというか。

 それは一見不親切であり投げやり。現実は常に不確定で味気ない。だが生々しい瞬間や時間というものがある。

 

 


 現実とは一見退屈なものだが、そこは膨大な情報量で構成されており、不確定なカオスだ。対して鮮やかに聴こえる物語というものは余計な情報量は省かれ、確定した出来事しかない。そうして口当たりよく演出されており、面白さを出す。それは過去、そして記憶という性質に近い。

 現実の出来事は不確定で先のことが見えない。甘い演出も無い。過去の出来事は確定したことを追うこと。誰が言ったか「あらゆる物語は全て過去に語られたこと。SFのような未来の事でも、まるで未来を過去に起きたように語ってしまう」みたいに物語というものは常に過去という性質に晒されている。(だからストーリーラインが強固なFF10はもう、最初からティーダの過去の回想から始まるのはスタンス上誠実と言えなくない)それはプレイヤーがゲームメカニクスの只中に身を置くことと、ゲーム進行の導線にストーリーやらを置くことの齟齬にもある意味では繋がるかもしれない。

 本当に現実という性質に近い、無機質で不確定要素が少なくない空間が投げやりに横たわっている感触。そういうリアリズムを「half-life」シリーズなどに触れてるとかなり感じる。現実という時空そのものを捉えたいリアリズムを目指すとことと、ビデオゲームの俗にいう行動の自由度を目指すことは繋がっていることは少なくないと見るが、この投げやりで不確定な性質そのものを晒す乱雑さを近年のナラティブを命題としたデザインはアプローチしきれていない感じはある。(とかいって作品による、と逃げを打つ)

20141222_00001

 去年話題になった作品をちょっと思い返してみたってそうだ。リニア(一本道)構成だろうがノンリニア(プレイヤーが自由に進行できる)構成だろうが、ゲームならではの物語にアプローチした作品は切り口や自由度があろうと結局過去の事象を集め掘り下げる形は少なくない。「the vanishing of Ethan carter」「transistor」、物事は最初から終わっておりプレイヤーが自由に動き探し見出すのはそうした過去の痕跡を集め繋げることだ。

 このあたりのビデオゲームならではの物語のデザインがいまダイレクトなテーマのひとつには違いないようなんだけど、でもどうなのかなという感覚はそろそろある。2011年の記事だけどGAME LIFE さんところのエントリに「ゲームにおけるストーリーテリングは良き道を進んでいるのか?」があるが、当時の「bioshock」「call of duty: Modern Warfare」あたりと比較して「half-life」を評価しなおしてるんだけど、論旨とは違うかもしれんがあのタイトルならではの投げやりに提示された現実に琴線がかかってる。

 

広告

2件のコメント

  1. まったくプレイしないので分からないのですがMMOがサンドボックス型からテーマパーク型が増えてるみたいな記事を読んだんですけど関係してたりしますかね?

    いいね

  2. >saboo
    まあハーフライフやポスタル2はやってみてくださいよ 安いし
    あんまMMOのサンドボックスは関係なく
    ゲームデザインのテーマをナラティブどうこうみたいなとこに置いてることに対しての
    気分と言いますか

    いいね

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中