「Pokemon GOとオープンワールド」と意味ありげなタイトルに見せかけて「Watch_dogs」再評価&続編への展望に変化するとりとめのない文章

「Pokemon GO」ではじめてARゲームに手を出してみた。「Ingress」などすでにARゲームの評判は知っていたんだけど、どうも新規参入するには敷居が高くなってる印象を受けて手が出なかったんだけど米国大ブーム&ポケモン知ってる&サービスはスタートしたばっかりの流れに乗る形でやってみたのだった。

ファーストインプレッションはスマートフォンらしいフラットデザイン寄りのクールなデザインにちょっぴりくどいポケモンのデザインやBGMが微妙にずれてる感じが可笑しいとかそんなしょうもないことなんだけど、一番は「これはオープンワールドやMMOのミッションや集め物を現実の街で再現したらこうなる」ということだったりする。

GTAを代表とするオープンワールドというのは現実世界の光景をビデオゲームにてある程度再現したものなのだが、自由の街中や広大な風景を歩ける一方、根本的なところに街や土地に何らかの意味や目的が無ければ本当にまともに見向きもしてこないところがあるな…ということがある。とりあえずGTAみたいな都市をシミュレートしたオープンワールドで話を進めているけど、都市や風景はただあるだけでは意味は全くなく、なにか意味を持たせるために集め物をさせたりミッションを配置したりすることでゲームとして成立させていたのかなあとか思ったのであった。

 

街中の人たちがスマートフォンを片手にポケストップに集合してポケモン乱獲に取り組んでいたり、ジムにて戦闘を繰り返していたりの光景はオレには「まるでWatch_dogsの世界が現実になったみたいだ…」と思ったのであった。「Ingress」ならばプレイヤーは”エージェント”と呼称され、各地のポータルをハックしていくみたいなゲームプレイとも相まってよりイメージは近いのだけど。

街で本来意味が無かったはずのところに意味を持たせている。ARゲームによって「自分の街なのに今までちゃんと見てなかったものが見当たるようになった。街がちょっと違って見えてきた」みたいな感想は少なくはない(たぶんこれはよくできたARゲームがもたらす初期の感動、そして人によっては拒否反応にあたる部分とは思う。)。でもそんなARゲームがもたらす現実の街への意味付けが変わる感じというのは、UBIモントリオールの秘蔵っ子がある意味では先んじていたのように思ったのだった。

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「Pokemon GO」や「Ingress」が指定のオブジェクトなり建物なりをポータルとして、そこからアイテムなりを入手したり陣営を広げるための行動をしたりというのは、据え置きゲームなのだがオープンワールドの「Watch_dogs」で近い仕組みがあったのでそれを思い出していた。あの作品ではシカゴの各地の建物やオブジェクトにシティホットスポットが存在しており、主人公エイデンのように裏で活動している人間がそこにアイテムや資金を置いていったりすることができる。1週間以内でもっともそのスポットへのアクセスが多かったプレイヤーがメイヤー(市長)となることができるなどの仕掛けがあったのだ。

また、「Ingress」では各ポイントを規定時間以内に回るミッションの項目がある。これもまたGTA型オープンワールドでありがちなそれなんだが、「Ingress」ではその後に自分でミッションを作ることができる。

 

ところが「Watch_dogs」でも作中のARミニゲームにほとんど同じものがある。こちらは時間以内にダッシュしてARとして現れる街のコインを集めるというシンプルなものなのだが、こちらもプレイヤーが自分でミッションを制作してシェア出来るという仕掛けが施されていた 残念ながら据え置きで遊ぶビデオゲームのオープンワールドではありがちかつ、オンラインでの陣営に貢献できるとか経験値が入るとかの大きなゲームサイクルに絡まないためそんなに面白くはないんだけど、あとで「Ingress」に触れたときにはこんな点も含めてダブっていたのにびっくりしたのだった。

オレは当初からオープンワールドの持つ意味を「Watch_dogs」はコンセプト的に書き換えようとしている試みが気になっていて、初めの方は監視社会や管理社会とゲームメカニクスの関係みたいな固い話の部分だったり、スマホでハッキングして街中の人間のプロファイルが見れることでオープンワールドのNPCの意味が変わるあたりだった。でもこうして時間が経ってみるとフリーロームで仕掛けられた仕組みの方がやっぱり際立ってきている。

先に上げたシティホットスポットもそうなんだが、基本フリーロームで歩いてる時には別のプレイヤーからハッキングを受け、そのまま情報を取られるまでに相手を見つけ始末するといういわゆるかくれんぼみたいなことが起きたりする。また、現実のスマホでコンパニオンアプリを利用して他のプレイヤーにハッキングしたミッションを行ったり…と、「Watch_Dogs」でのハッキングの争いは先のARゲームのように各種の陣営に分かれてそのテリトリーの総数を競い合うという代物ではないにせよ、あらためて見直すとオープンワールドでARゲームらしいことをやってるという意味で、なんとなく今日のブームに関して予見的な作品ではないかなと思った。

「Pokemon GO」が一時的なブームに終わらず、2年3年と人気が続くならたぶんGTAあたりの新作はこのネタ組み込んできそうな気はしてる…と思ったけど、やってることはMMOみたいなそれでもあるし、そういう需要はオンラインモードで満たせるわけだからないかもしれない)

続編の「Watch_Dog2」はトレーラーを見るかぎり、初代にあった監視・管理社会の変形の部分は薄れていると思われる。鈍重なイメージのエイデンと違い、パルクールを習得している軽快なイメージであるマーカスに主人公が変わったあたりからも感じるのだが、テクノロジーやら監視やら個人情報やらの脅威に当たり前に戯れている現実は重たいものでもなく、カジュアルな方がイメージは近い。このあたりの変化に関しては監視や管理社会の重圧なんとやらは、ちょっと今の時代では違うってことなのかも。

現実を模したオープンワールドでは、街にほとんど意味が無いから、何らかのミッションなりを各地に配置することで街に何か意味合いを持たせようとした側面もあるだろう。「Watch_Dogs」はそのあたりのデザインを現実の趨勢と合わせ、既存のGTAタイプのオープンワールドをちょっとメタに切り取っている。もう一方ではもともとがGoogle mapのストリートビューを始め、様々な機能に関わっていたNiantic,incによるARゲームはそこまでに培われたデータによって現実をMMOみたいに、オープンワールドゲームのように仕立て上げていった。

「Pokemon GO」の大ヒットによって深夜の公園に膨大な人たちがスマホを持って密集しているという、現実とフィクションの境が曖昧になったような光景はさながら、スタート地点は違えど現実の趨勢をゲームに落とし込むという両者の試みがぶつかったかのように思えたのだった。

 

 

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